■奥羽自慢 醇辛
・【黒瀬的オススメ度】★★★★★★★☆☆☆
・堪能時期 : 2015年06月
・酒造 : 奥羽自慢株式会社(山形県鶴岡市)
・【アルコール度数】15度
・【原材料】 米・米麹・醸造アルコール
・【日本酒度】 不明
・【酸度】 不明
・【精米歩合】 不明
・TAG : <普通酒>
【寸感】
「普段呑みで美味しい日本酒を目指して」というコンセプトの通り、低価格でもキリッとした辛口寄りの切れ味で楽しませてくれる醸造アルコール入りの日本酒です。
そうは言っても駄目な部類の醸造アルコールの使い方はしておらず、本当にキリッとした辛口寄りの味わいに深みを持たせる為のみに醸造アルコールを使用しており、味わい重視のところはかなり好感触です。
匂いも「芳醇」で楽しめるが、唯一、醸造酒であることからくる醸造アルコール然とした後味(他の銘柄群よりは遥かにマシだけど)だけがちょっと黒瀬に取ってはマイナスポイントですかねー。
熱燗・ぬる燗がオススメ度合い「◎」なので、燗して行きたいところですが、もう燗で酒を飲める気温じゃないのが残念なところ……orz
創業(1724年)から地元に根ざした経営で、県外にほとんど銘柄を流通させていない少量生産の酒蔵の日本酒になりますが、ここに限らず本当に山形県の日本酒は美味しい。個人的には新潟よりもいい酒を作っているんじゃないかと思わせられるぐらい。
言っては悪いが「羽州乃社にごり酒」でがっかりさせてくれた山形県の株を上げてくれています。
「奥羽自慢」の銘柄で「薄濁り」も作っているらしいので、ぜひ呑んでみたいね。
つーか、普通種でここまで楽しませてくれるなら、そもそも純米酒も吟醸も楽しんでみたいと思わせられます。
こういうところがもっと日本酒を流通させてくると、淘汰される酒蔵が無数に存在してくると思うんですが、少量生産の酒蔵だからこそ出来る味わいなんでしょうかね。
山形県外で見掛けるレアな場合は、ぜひとも堪能してみることをオススメします。
山形県まで足を運べる方は、贈答品にも自分用にも一本行っておくと幸福になれるかも。