夏結 ／ あらすじ

ふと気がつくと、笠城賢一（かさぎけんいち）は山間にある淀沢村（よどさわむら）の長閑な田園地帯に立っていた。
どうして、そこにいるか。どうやって、そこに来たか。淀沢村に至るまでの過去の記憶だけを笠城はすっぽりと失っていた。
淀沢村で出会った村上英太（むらかみえいた）の協力を得て、緑陵寮（みどりおかりょう）で一宿一飯の恩義を受けるけれど、そもそも笠城自身が緑陵寮入寮者も関係するサマープロジェクトの参加者の一人だという事実が明らかとなる。
時間の経過と共に、次々と身に覚えのない事実が明らかとなることに躊躇い、そして、ある一時を境に笠城は淀沢村が持つ異変に気付き始めた。



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